NEIGHBORHOOD

数えきれないほどの寺院が散在し、素朴でありながら格式の高さや歴史の重みを今に伝える京都には、これら洗練された意匠のほかにも、古くて新しいモダンな風情を感じることができる。

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「ある秋の日のこと。畑から漂ってくる稲の強い香りとともに、最も平凡な泥道を散策した。夕方に差し掛かった頃、おぼろにかすんでゆく農村、ゆらゆらと立ち上る煙、重なり合って起伏する遠方の山々を、道端に佇みながら眺めていた。身も心も解き放たれ、のどかで平和な情調をただ噛みしめていたのだ。」『京都一年』,林文月

数えきれないほどの寺院が散在し、素朴でありながら格式の高さや歴史の重みを今に伝える京都には、これら洗練された意匠のほかにも、古くて新しいモダンな文芸の風情を感じることができる。三島由紀夫、林文月、朱天心なども京都と縁の深い作家である。桂離宮、金閣寺、銀閣寺、三十三間堂、琉璃光苑といった名勝のほか、金網つじ、開化堂など百年を超えて受け継がれる伝統工芸から、日本が世界に誇る京の食文化、伝統ある京のお座敷遊びまで、古都京都はさまざまな風情に溢れ、世界中の旅人を魅了している。

このエリアでは、徒歩での移動がお薦め。寺院や自然が徒歩圏内にあるだけではなく、作家林文月が感じた風景を十分に味わうことができる。レトロな雰囲気な純喫茶、ドイツチョコレートが堪能できる隠れた茶席、裏道を曲がった所にある植物専門店など、至るところに控え目なサプライズが仕掛けられている。クラシックモダンな世界観と京都の芸術文化は、どんな時も訪れる人々の期待を裏切らない。

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ABOUT

元禄三年の夏に、芭蕉も来て、「四條の川原のすずみとて、夕月夜のころより有明過ぐる比まで、川中に床をならべて、夜すがら酒のみものくひあそぶ。をんなは帯のむすびめいかめしく、をとこは羽織ながう着なして、法師、老人ともに交り、桶屋鍛冶屋の弟子こまで、暇得顔にうたひののしる。さすがに都のけしきなるべし。川かぜや薄がききたる夕すずみ」と書いてゐる。

_「美しさと哀しみと」,『川端康成全集』

SPACE

朝、太陽の光は中庭から降り注ぐ。露は夜にみずみずしい翠苔の上で眠りにつく。谷崎潤一郎が描いた陰翳もまた、片隅に隠れ潜んでいる。時の移り変わりは、家屋の中で最も静かで、最も激しい変化だといえる。

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数えきれないほどの寺院が散在し、素朴でありながら格式の高さや歴史の重みを今に伝える京都には、これら洗練された意匠のほかにも、古くて新しいモダンな風情を感じることができる。

ACCESS

五条通と河原町通が交差する位置にある八ツ柳町は、京都駅から車で10分圏内にある。最も賑やかな中心地へも徒歩10分ほどで到着でき、歩行、自転車はもちろんのこと、バスでのアクセスも便利である。

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京都を訪れた なら、まずは京の中心地でありながらも、もの静かな場所から始めるのもいいだろう。檜の香りに包まれながらゆっくりとお湯につかるのもよし、読書に耽るくつろぎのひと時を過ごすのもよし。